チョコミントのお酒を飲んだ

 

世の中には、チョコミントが好きな人がいる。

そして世の中には、そのチョコミントのようなカクテルがあるらしい。

 

私はその情報を鵜呑みにして、さっそく材料を買いに行った。

 

用意したのは、GET(ジェットと読むらしい)のミントリキュールとモーツァルトのホワイトチョコリキュール。

私はこの瞬間まで、ミントの爽快感とチョコ甘さが絡み合った本物のチョコミントのお酒を想像していた。

 

ここで、特筆せねばならないのが、私は極度に酒が飲めない。チューハイ1本(ほろ○い)で確実に酔える体の持ち主だ。

そんなやつがリキュールを割って飲んで本当に大丈夫だろうかと思うか。

 

大丈夫じゃない。牛乳で割ったが何も変わらない。リキュールの割合を少なくしても恐らく大丈夫ではないだろう。

 

問題は味だった。

ミントリキュールの爽やかな味が口いっぱいに広がる。ただこのミント、自然なミントの味ではなく、本当にスーッとした、作られたミントの味のようだった。そして不自然なほどのアルコール臭。

チョコリキュールはいるのかいないのかわからないが、多少味がまろやかになっているので、いるんだろう。いてくれよな。

そして牛乳である。でもミントリキュールに全部持ってかれて何が何だかわからない。

 

その時点でやめとけばいいものの、飲み続けているので、「段々もういいや」という気持ちになってくる。でも飲み続けました。

最悪な気分だった。甘くて美味しいお酒を期待したら、現実はアルコール臭いミントのお酒だった。

名前は『グラスホッパー』。とてもじゃないけど、そんな名前はつけちゃいけないだろ、貧血の頭で思った。

 

やはり、チョコミントはアイスに限る。